非エンジニアの美容室経営者がClaude Codeを業務で使って分かったこと

Claude Codeは、PCやターミナルに苦手意識のあった私でも業務に使えました。2026年7月に本格的に使い始め、今はブログ記事の修正、SNS投稿づくり、資料の整理、サイト全体の調査まで任せています。最初に決めるべきなのは、細かな設定より「任せる仕事」と「触らせない範囲」だと考えています。

この記事は、美容室Ponoを複数店舗経営し、小さな会社のAI活用をサポートしている私(Mogi)が、2026年5月から100日間AIを実務で使った記録と、その後の運用をもとに書いています。プロフィールはMogiについてにまとめています。

Claude Codeは非エンジニアでも使える?

私の答えは「使える。ただし最初は分からないことだらけ」です。

私はもともとスマホ中心で仕事をしてきました。PCのフォルダ、ターミナル、WordPress、API、GitHubには苦手意識がありました。

それでも100日チャレンジの50日目(2026年7月18日)には、Claude Codeを触り、ターミナルを開き、Obsidianと連携し、リモート操作を設定し、AIからWordPressへ記事を入れるところまで来ていました。Claude Codeを使えるようになったのは、分からないなりに、実際の仕事の中で触り続けた結果です。

Claude CodeとチャットのAIとの違いは、私の使い方でいえば「話す相手」か「Macの中のファイルを扱って作業を進める相手」かです。スマホのChatGPTと会話するのではなく、Mac上の作業環境に指示を出して、AIに実際の作業を進めてもらう。この差が大きいと感じています。

Claude Codeで実際にやっていること(業務6つ)

業務で使っていることを、時期の順に並べます。

業務Claude Codeでやったこと時期
会社の知識の整理メニュー・薬剤・技術基準・カウンセリング・施術フロー・判断基準を、AIワークスペースに入れていった2026年7月
ブログ記事の修正広告の遷移先記事を読み込み、ChatGPTでチェックし、Claude Codeへ修正指示。3〜4回往復してWordPressへ直接書き込んだ2026年7月
資料の保存場所の整理散らばっていたトークマニュアルの完成データを専用フォルダへ移し、実際のスライドタイトルを出力させた2026年8月
SNS投稿づくり「今日の投稿を作成して」の一言で、投稿元の記事選びから投稿文までを作るSkillにした2026年8月
サイト全体の調査Search Consoleのデータをスプレッドシートにして全記事を調査。順位やクリックが落ちた記事から優先の3本を選び、2本を修正2026年8月
定期実行LINE公式アカウントの週次・月次の分析を、定期タスクで自動実行2026年10月

Claude Codeは、文章をつくるだけでなく、ファイルを動かす、データを調べる、決めた手順を繰り返す、といった仕事に使っています。定期実行の詳しい話はAIで定期実行・自動化している業務にまとめました。

最初の1〜2週間でやったこと(2026年7月)

インストールの手順は変わりやすいので、ここでは私が最初の1〜2週間でやったことだけを書きます。

  1. 講座で全体像をつかみました。4時間ほどある講座を移動中に見て、GitHubや本格的なアプリ開発の部分は「今は違う」と判断して後回しにしました。
  2. 会社の情報を入れ始めました。PonoのAIワークスペースに、メニューや薬剤、技術基準などを入れていきました。Claude Codeを本格的に使ったのは、これが初めてです。
  3. 残す場所をつくりました。7月14日にObsidianをMacへ入れ、AIとの対話をMarkdownファイルとして手元に残す場所にしました。
  4. スマホから動かせるようにしました。7月15日に、スマホからMac上のClaude Codeへ指示を出せる設定をしました。最初のテストでGitHubの登録画面を開いてもらうと、Claude Codeがメールアドレスの入力まで進めました。アカウント作成や認証は自分で操作しています。
  5. WordPressとつなぎました。7月18日、WordPressへ接続するためのアプリケーションパスワードを設定しました。最初はその項目が使えない状態で、どこで無効になっているのかを一つずつ探しました。

スマホからの操作を設定した7月15日に、決めたことがあります。すべてを無制限に動かさず、必要なファイルや作業だけにアクセスを許可する。重要な登録や送信は自分で確認する。アクセスを絞り、重要な操作は自分で確認するという考え方は、今も変えていません。

Claude Codeを使って変わったこと

  • 記事づくりが特別な作業ではなくなりました。2026年8月16日には、記事を3本作りながら、Claude CodeのSkillの見直しやリモート環境の整備も並行して進めています。
  • SNS投稿で「どの記事を使ったか」を確認する手間が、かなり減りました。投稿元の記事選びまでSkillに任せたためです。
  • 「知らないからできない」が減りました。Google CloudやGoogle Apps Scriptも、AIに画面やエラーを見せながら一つずつ進められるようになり、8月26日には初めてApps ScriptでGoogleフォームを作りました。
  • このサイトのサービスページも、AIが原稿・プレビュー・検証・公開手順を進め、私がサービスの事実や表現、公開を判断する分担で作りました。2026年9月16日〜10月5日の約3週間で、AIを使った実践は28項目ありました。

Claude Codeでつまずいたこと(非エンジニアが注意したい点)

情報を入れること自体が目的になった

2026年7月13日、AIワークスペースに情報を入れ続けた結果、「どこまで入れれば完成なのか」が分からなくなりました。全体の8割ほどまで進んだ感覚はありましたが、ファイルの保存場所や構造、完成後の使い方を十分に理解していませんでした。

入力を始めた段階で、カウンセリングマニュアルや新人向けの確認シートを一度でも出しておけば、必要な情報と不要な情報が見えたはずです。今は、小さな成果物を先に出して、足りない情報を足す順番にしています。会社の知識の渡し方は会社の知識・判断基準をAIに覚えさせるにまとめています。

理解していない分野は、AIがいても遅い

自分が理解していない仕事は、AIに任せても速くなりませんでした。SNSの画像や文章は自分で何度も作ってきたので、AIの出力がずれても「何が違うか」を言葉にできます。一方で2026年7月18日、WordPressの装飾ボックスは、使いたいデザインを特定しようと4回か5回指示を変えても、たどり着けませんでした。判断軸がない仕事は、AIへの指示も曖昧になります。

機能があることと、自分が使えることは違う

2026年7月下旬、Claude DesignとClaude Codeを連携させてスライドを12枚作りましたが、そのままスタッフへ渡したいと思える品質ではありませんでした。その後、資料づくりはCodexへ切り替えています。

7月29日には、スマホからClaude Dispatchを試しました。処理が終わっているのに作業中の表示が続き、結局PCに戻して進めました。機能の数ではなく、自分の仕事の流れ全体が速くなるかどうかで判断しています。

広く任せるほど、触ってほしくない所まで触る

8月30日、サイト全体の記事をAIに調べさせたところ、「直せそうな場所」も次々に見つかり、作業範囲が本来の目的から広がっていきました。それ以来、調べさせる範囲と、変更を許可する範囲を分けています。

9月5日には、重要なページは基本的に変更しない、変更が必要なら確認して承認したときだけ変更する、という保護ルールを入れました。

本番の管理画面をAIに操作させて、広告が一時止まった

2026年10月9日、Claude CodeからブラウザでMeta広告の管理画面を操作したとき、「閲覧のみ」と指示していたのに、画面のずれで稼働中の広告セットのスイッチに当たり、配信が一時止まりました。人の手で元に戻しています。

広告が止まった原因は一つではなく、座標でクリックする方式や、指示だけで操作の経路を制限していなかったことが重なっていました。今は本番の管理画面は読み取りを基本にし、最終的な公開は人が行っています。

自分の会社でClaude Codeを始める手順(6ステップ)

  1. 任せたい仕事を1つ決めます。AIで何ができるかから考えず、困っている仕事、今のやり方、繰り返している部分の順に見ていきます。
  2. 会社の情報を入れる前に、つくりたい成果物を1つ決めて、早めに一度出してみます。
  3. 触ってよいフォルダやページと、触らせないものを決めます。調べることと直すことは分けます。
  4. 戻せる状態をつくります。私は求人ページを上書きしたかもしれない場面で、事前のバックアップから元に戻せました。
  5. 確認の仕方を決めます。今は記事を直したら、確認用のURLを必ず出してもらうようにしています。
  6. 何度も同じ流れになる仕事は、Skillにして「呼べば動く」状態にします。

関連する100日の記録

ほかのテーマは小さな会社のAI活用ガイドから読めます。

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よくある質問

Claude Codeは、エンジニアでなくても使えますか?

私はスマホ中心で仕事をしてきて、フォルダやターミナルにも苦手意識がある状態で使い始めました。分からないところはAIに画面やエラーを見せて、一つずつ確認しています。ただ、自分が判断できない分野では、確認や判断に時間がかかります。

Claude Codeでできること・できないことは何ですか?

私がClaude Codeでやってきたのは、ブログ記事の修正とWordPressへの書き込み、SNS投稿づくりのSkill化、資料の保存場所の整理、Search Consoleのデータを使ったサイト全体の調査、LINE公式アカウントの分析の定期実行です。一方で、アカウント作成や認証は自分で操作していて、本番の管理画面は読み取りを基本にしています。自分が判断できない分野では、AIがいても確認や判断に時間がかかりました。ChatGPTなどとの使い分けはChatGPT・Claude・Claude Code・Codexの使い分けにまとめました。

Claude CodeとCodexは、どう使い分けていますか?

100日チャレンジの途中では、ブログや文章はClaude Code、スライド資料はCodexと分けていました。今はClaude Codeを主な担当にし、重要な変更の独立したレビューなど、必要なときだけClaude CodeからCodexに作業を頼む形にしています。作った側の自己チェックは甘くなりやすかったため、作る担当と確かめる担当を分けています。

Claude Codeはスマホからも使えますか?

私はスマホからMac上のClaude Codeに指示を出して使っています。投稿文と画像の生成テストは、スマホからの指示で成功しています。待ち時間を減らすため、朝に作り始めて移動中に作らせる流れも考えました。Macを起動すると自動でリモート環境が立ち上がるようにもしました。ただ、サイト全体を深く調べるような作業は、PCの方が一気に進められると感じています。

Claude Codeの初期設定で、最初に気をつけたことは?

アクセスできる範囲を、必要なファイルや作業に絞ることです。重要な登録や送信は自分で確認します。スマホから動かす設定には数時間かかりましたが、その後の作業の始め方が変わりました。

Claude Codeの初期設定を、一緒に進めたい方へ

Claude Codeで一番手間がかかったのは、最初の環境づくりと、会社の情報をどう渡すかの整理でした。私自身、ここを一人で進めるのにかなり時間を使いました。

「1日集中・自社専用AI構築サポート」では、Claude Code・Codexの初期設定、会社の情報をAIに反映するところから、SNS・ブログの制作環境づくりまでを一緒に進めます。

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