Day50|自動化は、「理解」を飛ばすことではない

2026年7月18日の記録

AIは、理解を飛ばすための道具じゃない。

理解した仕事を、何度も繰り返さないための道具だ。


100日チャレンジ、ついに50日目。

始めたときは100日という数字がかなり遠く感じていた。毎日続けられるのか、途中で止まらないか、本当に何か積み上がるのか。そんな不安もあった。

そして今日、ようやく半分まで来た。ただ今の感覚は「折り返した」というより、50段分の階段を登ってきたという方が近い。

後ろを振り返れば、始めた場所はかなり下に見える。でも上を見ると、まだまだ先が続いている。それを絶望的には感じていない。むしろ、登れるところまで登ってみたい。今はそんな気持ちになっている。

今日取り組んだのは、昨日WordPressへ貼り付けたブログ記事の改善だ。吹き出し、装飾ボックス、LINEへの導線、WordPressとの接続設定。一つひとつを自動化へ近づけていく中で、改めて感じたことがある。

AIは何も知らなくても全部やってくれる魔法じゃない。自分が理解している仕事ほど、AIは強く動かせる。今日はそのことをかなり実感した一日だった。

昨日の試作を、もう一段進める

昨日はClaudeで作った記事をWordPressへ貼り付けた。見出しは問題なく反映されて、関連ページへのリンクもそのまま機能した。

ただし普段Ponoのブログで使っている吹き出しや装飾ボックスまでは、希望どおりに再現できなかった。そこで今日はその続きを進めた。

まず取り組んだのが吹き出しだ。Ponoのブログでは漫画風のキャラクターを使った吹き出しセットを登録している。表情や用途ごとに、およそ10パターン。疑問を持っている表情、困っている表情、納得した表情など、記事の文脈に合わせて使い分けている。

昨日はAIが会話文までは作ってくれた。でもWordPress上では既存のキャラクターや色が呼び出されず、一般的な吹き出しとして表示されてしまった。そのため今日は、現在使っている吹き出しセットをAI側で再利用できるように設定を進めた。

登録済みの吹き出しを、AIに選ばせる

SWELLでは、アイコン画像、吹き出しの色、形などを「ふきだしセット」として登録し、記事内で呼び出せる。

つまりAIに「吹き出しを作って」とだけ伝えるのではなく「この場面では、この登録済みセットを使う」というルールまで渡せれば、手動作業を減らせる可能性がある。

そこで今回は、10種類の吹き出しについてキャラクター、表情、用途、左右の配置、使用する場面を読み取れる形へ整理した。

まだ10種類すべてが正しく使い分けられるところまではテストできていない。ただ再生成した記事では、登録した吹き出しがWordPress上へ入るところまで確認できた。

昨日は会話文だけが作られていた。今日は既存の吹き出しデザインを使った状態まで進んだ。小さな差に見えるけど、かなり大きな前進だ。一度設定できれば、今後の記事でも繰り返し使えるからだ。

一度設定すれば、毎回の手直しを減らせる

昨日までは、吹き出しを入れるために、AIが作った仮の吹き出しを削除して、WordPressで登録済みの吹き出しを呼び出して、適切なキャラクターを選んで、セリフをコピーして貼り付けて、左右や表情を調整する、という作業が必要だった。

一記事だけなら大した手間じゃない。でも毎週何本も記事を作るなら、この小さな作業が積み重なる。10分の手直しが週3本あれば月に約2時間。記事数が増えれば、さらに大きくなる。

だから目指しているのは、単に一本の記事を早く作ることじゃない。何本作っても、同じ手直しを繰り返さなくていい状態だ。今回の吹き出し設定は、そのための土台になる。

ボックスも入った。でも、使いたいデザインではなかった

吹き出しが反映されたあと、次は装飾ボックスを確認した。Ponoのブログでは注意事項や大切なポイント、補足説明などをボックスで目立たせている。

今回は記事内容に合わせてAIへボックスの使用も任せた。すると記事内へボックス自体は入った。ただ普段あまり使用していないデザインだった。

つまりAIは「ここは目立たせるべきだ」という判断はできている。一方で「Ponoでは、どのデザインを正解としているか」までは分かっていない。

ここでも問題はAIの能力じゃない。正解となるデザインを、こちらがまだ設定していないことだ。

使いたいボックスのIDが分からない

吹き出しと同じように、ボックスも登録情報や識別子が分かれば希望するものを指定できる可能性がある。そこで現在使っているボックスの名前やIDにあたる情報を調べた。

ただこれがなかなか見つからない。投稿画面から直接選べるもの、SWELL側の設定から呼び出すもの、お気に入りとして登録したものが、自分の中でまだ完全には整理できていない。

何度か指示を変えながら試した。おそらく4回か5回。それでも使いたいデザインを特定する情報までは取り出せなかった。

そこで最後は考え方を変えて、自分で設定画面を探し続けるのではなく、現在のWordPressで使用できるボックスをAI側に一覧化してもらうことにした。今日はそのリストアップを依頼したところまでだ。

50日目でも、分からない画面はまだ多い

今日の作業で改めて感じたのは、まだ慣れていない画面が多いということだ。WordPressの管理画面、SWELLの各種設定、ブロックエディター、API認証、アプリケーションパスワード。

WordPressでは、外部ツールからREST APIへ接続する際、通常のログイン用パスワードとは別にアプリケーションパスワードを発行できる。外部アプリへメインパスワードを渡さずに認証するための仕組みだ。

今回もWordPressと接続するためにこの設定が必要だった。ただ自分の環境では最初、その項目が使えない状態になっていて、どこで無効になっているのか一つずつ探さなければならなかった。

設定が終わってしまえば今後は考えなくて済む。しかしそこへ到達するには、仕組みをある程度理解する必要がある。ここがAI自動化の難しいところでもある。

「AIなら全部自動」は、半分正しくて半分違う

AIを使えば文章を作れるし、構成も考えられるし、WordPressへ記事を送ることもできる。だから「AIでブログを自動化できる」という表現は間違っていない。

ただし何も分からない状態のまま「全部いい感じにお願いします」で、自分のサイトに完全に合ったものが出てくるわけじゃない。

AIが必要とするのは、どの吹き出しを使うのか、どのボックスを選ぶのか、どこにLINEボタンを置くのか、どこまで自動で公開するのかという判断基準だ。

つまり自動化とは、人の理解を不要にすることじゃない。人が理解している仕事を、繰り返さなくていい形に変えることなのだと思う。

分からない仕事は、AIにも正しく教えられない

今回、SNS投稿の画像や文章については比較的スムーズに修正できる。自分で何度も作ってきたからだ。文字が多い、余白が少ない、タイトルが弱い。そういった判断ができる。だからAIの出力がズレても「何が違うのか」を言葉にできる。

一方WordPressやPCの細かな設定では、まだその判断が十分にできない。正解が分からない。どこを見ればいいか分からない。その状態では、AIへの指示も曖昧になる。そして返ってきた答えが正しいかどうかも判断しにくくなる。

AIは知らないことを補助してくれる。でも使い手に最低限の判断軸がなければ、出力を採用するかどうかを決められない。

今日強く感じたのは、AIを使えば理解しなくても仕事ができるのではない。理解できる範囲を広げるほど、AIへ任せられる範囲も広がる、ということだった。

苦手だったPCを、スマホのように使えるようになりたい

自分はこれまでスマートフォンを中心に多くの作業をしてきた。SNS、画像編集、音声入力、ChatGPT、日常的な連絡。スマホ上の操作ならかなり直感的に進められる。

一方PCになると、フォルダやターミナル、WordPress、API、GitHubなど、まだ苦手意識がある。

ただこの50日間で状況はかなり変わった。Claude Codeを触るようになった。ターミナルを開いた。Obsidianと連携した。リモート操作を設定した。WordPressへAIから記事を入れた。

少し前なら、どれも自分とは距離があるものだと思っていた。今は分からないなりに触っている。そして昨日できなかったことが今日は少しできるようになっている。

このチャレンジが終わる頃には、PCもスマホと同じくらい自然に扱えるようになりたい。そのためには苦手だから避けるのではなく、実際の仕事の中で使い続けるしかない。

次はLINEボタンまで自動で入れたい

ブログ記事としての次の改善点も見えてきた。一つはLINEへの導線だ。

相談したい人や予約前に確認したい人が、そのままLINEへ移動できるボタンを置きたいと考えている。これも毎回手動で追加するのではなく、記事の目的に合わせてAIが適切な位置へ設置できるようにしたい。

ただし単にボタンを増やせばいいわけじゃない。読者が内容を理解する前に何度も予約を迫ると、記事の信頼感が下がる。だから中盤には相談導線、最後には予約・関連記事への導線というように、記事の目的によって使い分ける必要がある。ここもAIへ渡すべき「Ponoブログの判断基準」になる。


今日で100日チャレンジは半分だ。

始める前は「100日続ける」こと自体が大きな挑戦で、一大決心に近い感覚もあった。でも50日続けた今は少し違う。ようやく半分終わった、あと半分頑張らなければ、という感覚ではない。

50日かけて一つずつ階段を登ってきた。そんな感覚だ。少しずつできることが増えてきた。そして同時に、上にはまだまだ階段が続いていることも見えている。

でもそれを見て嫌にはならない。むしろどこまで登れるのか試してみたい。今はそう思っている。

前半の50日間で、AIの使い分け、情報管理、Claude Code、Obsidian、NotebookLM、WordPress、画像生成、発信の型と、かなり多くのことを学んだ。

ただまだ頭の中や途中の設定で止まっているものも多い。後半の50日では、そこを変えたいと思っている。考えた、調べた、設定した、試した、だけじゃなくて、ブログを公開した、AIワークスペースを現場で使った、発信フローを自動化した、という目に見える完成物を増やす。

ここからは学習速度だけじゃなくて、成果物を出す速度も上げていきたいと思う。

前半で覚えたことを、後半では形にする。設定を成果物へ変える。学びを仕事へつなげる。

今日からの50日は、そのスピードを一段上げていきたいと思う。