Instagram投稿は、AIに「投稿を作って」と毎回頼むより、投稿ができるまでの手順・判断基準・完成形を先に決めて、AIのSkillとして渡しておくと、毎回ゼロから考えずに済みます。私は投稿制作を6つの工程に分けてInstagram投稿作成Skillにまとめ、無料で公開しています。
この記事は、美容室Ponoを経営する私(Mogi)が、2026年6月から自分のInstagram投稿を立て直し、Skillにするまでの記録をもとに書いています。私は自分の店でAIを使いながら、小さな会社向けにAI活用の個別サポートも行っています(経歴はプロフィール)。美容室でAIを使っているほかの領域は美容室のAI活用に、テーマ別の一覧は小さな会社のAI活用ガイドにまとめています。
Instagram投稿で、毎回何に時間がかかっていたか
以前は、Instagram投稿を作るたびに、テーマの整理、構成、各ページの内容、画像、キャプションを毎回最初から考えていました。制作の工程が、人に依存しやすい状態でした。
AIを使い始めてからも、最初の私は「こんな感じで作って」という頼み方でした。悪くはないものの、修正と作り直しを何度も繰り返していました。
修正と作り直しを減らすために使ったのが、AIのSkillです。Skillは、よくやる仕事の手順や判断基準をAIに渡しておくための仕組みです。毎回ゼロから指示を書かなくても、同じ水準で仕事を進めやすくなります。Instagram投稿のように毎回同じ順番で進める仕事は、手順・判断基準・完成形を整理するとSkillにしやすいと感じています。
実際にやったこと:番号付き投稿の再開から、型・制作フロー・Skill化まで
100日チャレンジの間に私が主に作っていたのは、AIの活用を発信する自分のアカウントの投稿です。店舗のInstagramでも、プロフィールやストーリーズの見直しを並行して進めました。
1. シンプルな形で投稿を再開した(2026年6月5日)
表紙の装飾を減らし、「#001」「#002」と番号をつけて積み上げる形にしました。完璧な投稿を作るより、まず積み上げることを優先しています。6月8日には、001〜005の投稿に合わせてストーリー用の画像を作り、ハイライトを4つに分けました。
2. 「一つの学び=一つの投稿」の型をつくった(2026年7月9日)
これまでAIで試してきたことを、そのまま投稿にするのではなく、一つの学びを一つの投稿に分解するようにしました。あとで見返したくなる投稿を目指し、「いいねされる投稿」より「保存される投稿」を意識しています。
デザインは、Canvaのテンプレートを型にしました。参考にしているアカウントを見ながら、ChatGPTに「Canvaなら何と検索すれば近いテンプレートが出る?」と聞いて探し、見つけたものを自分らしく調整しています。
3. 完成イメージを先に作って、AIに渡した(2026年7月10日)
Instagram用の画像生成では、先に自分でCanvaで理想の完成イメージを作り、そのスクリーンショットをAIに渡して「この方向性で再構築して」と頼みました。少し細かい指示を足すと、二回目でほぼ完成形になりました。
私は人に仕事を頼むとき、「いい感じでお願いします」とは言いません。完成イメージ、目的、優先順位、参考資料を共有します。AIへの頼み方も同じでした。
4. 型だけでは足りず、完成までの流れが必要だった(2026年7月21日)
投稿のデザインの型はできても、制作の流れがスムーズではありませんでした。生成した画像が途中で崩れたり、前に決めたデザインと微妙に違ったりして、修正の往復が増えたためです。
修正の往復を減らすため、元になる学びを一つ選ぶ → 投稿の目的を決める → テンプレートを選ぶ → 各ページの文章を先に確定する → 画像を生成する → 最終確認して投稿する、という順番で制作フローを整えていこうと考えました。
5. 手順をSkillにまとめた
制作フローを整えたあと、投稿制作の工程を分解し、テーマ確認 → ターゲット整理 → カルーセル構成 → ページごとの文章 → 画像制作 → キャプション、の6工程に整理して、繰り返し使える形にまとめました。この6工程をまとめたものが、Instagram投稿作成Skillです。Instagram投稿作成Skillは、テーマや目的から、Instagram投稿やカルーセルの制作を支援します。
6. 店舗のInstagramは、ブログ記事を届ける入口にした(2026年8月14日)
店舗側では、ブログ記事をLINE VOOMで紹介し、その内容をもとにInstagramのストーリーズでもリンク付きで紹介しています。プロフィールにはSNSから来た人専用のページへの導線を設定し、3つのリンクにそれぞれ内容が分かるタイトルをつけました。
手持ちの素材を記事やSNSに使い回した例は、美容室の求人をAIで改善した実例でも書いています。
Instagram投稿の型として決めている6つのルール
投稿の手順とあわせて、Instagramという媒体のルールも1か所に決めています。
| 項目 | ルール |
|---|---|
| 枚数 | カルーセルは4〜6枚 |
| 1枚目 | 15文字以内のタイトル |
| 中間のページ | 1枚に1メッセージ |
| 最後のページ | 保存を促す |
| キャプション | 冒頭3行で興味を引く |
| 行動の導線 | 1つだけにする |
画像は、「固定するもの」と「内容に合わせて変えるもの」を分けて考えています。広告画像を作るSkillでは、固定が足りないとレイアウトが安定せず、固定しすぎると内容が違っても同じ広告になりました。Instagram投稿作成Skillでは、2026年9月17日に、Before・Afterの写真を画像生成で描き直させず、空いた枠に元の写真を合成する工程にしています。
結果:決めた手順に沿って投稿を作れるようになり、品質を揃えやすくなった
いちばん変わったのは、「AIに投稿を作ってもらう」のではなく、決めた手順に沿って投稿制作を進められるようになったことです。投稿ごとの品質や進め方を、揃えやすくなりました。
型をつくった7月の時点では、反応の数は大きく変わっていませんでしたが、保存数は少しずつ増えていました。
100日目の2026年9月6日には、Instagram投稿を3本作り、朝・昼・夜でその日のうちにすべて投稿しました。9月6日の時点で投稿フォーマットは2種類あり、もう1種類を足して使い分ける予定にしています。
Instagram投稿のAI活用でつまずいたこと・注意点
AIの文章が、だんだん同じ形になる
2026年8月、AIに同じ依頼を繰り返していると、投稿の冒頭・言葉選び・リズムが似てきました。「自分ならこう言わない」という違和感です。そこで、AIが出した投稿を自分で直し、直した投稿を参考例として残すようにしました。「こう書いて」とルールで伝えるより、「これを参考にして」と完成例を見せる方が、投稿の質を上げやすいのではないかと考えています。
完全な自動化は、今は止めている
X・Threadsでは、決めた時間にAIが投稿文を作る仕組みを試しました。ただ、ローカル環境の起動条件があり、放置して動かすには扱いづらかったため、スケジュール起動はやめました。今は「今日の投稿を作成して」と一言頼むと、投稿に使う記事の選定から投稿文まで作るSkillにしています。減らしたかったのは作業より、「今日はどの記事を使うか」のような判断でした。
お客様の写真をAIで描き直さない
施術写真は、お客様本人の作品写真として扱っています。お客様のAI加工と公開の同意が確認できない場合は、画像生成AIで加工した写真を掲載に使わないと決めています。
高性能なモデルに丸ごと任せない
2026年7月5日、ClaudeのSkill作りを高性能なモデルに丸ごと任せたところ、利用量を90%近く使ってしまいました。そこで、自分でSkillを作る → テストする → 最後の仕上げだけ高性能なモデルに任せる、という流れに変えています。この日はClaudeのSkillを6個作りました。
自分の店でやるなら
- 最近の投稿を3本選び、作るときに毎回考えていること(テーマ、誰に向けるか、構成、画像、キャプション)を書き出す
- 「一つの投稿で伝えることは一つ」と決め、カルーセルの枚数と各ページの役割を決める
- デザインはテンプレートを1つ決め、完成イメージを先に作っておく
- 各ページの文章を先に確定してから、画像を作る
- 決めた手順と判断基準をSkillにまとめる。最初は無料のInstagram投稿作成Skillで流れを試し、自分の店に合わない部分を書き出しておくと進めやすくなります
- AIの出力を自分で直した投稿を、参考例として残していく
関連する100日の記録
- Day7|新しいAIを追うより、今ある武器を磨く:表紙の装飾を減らし、番号をつけて投稿を再開した日
- Day41|発信は「量」から「型」へ:一つの学びを一つの投稿に分け、Canvaのテンプレートで型をつくった日
- Day42|発信は「型」から「実行」へ:完成イメージを先に作ってAIに渡し、二回目でほぼ完成形になった日
- Day52|スマホを「見る場所」から「動く場所」へ:ハイライトを作り直し、投稿が完成するまでの流れの必要性に気づいた日
- Day91|「量を出す」から、「自分の言葉に近づける」フェーズへ:AIの投稿がワンパターンになり、直した完成例を残すようにした日
- Day100|100日達成。でも、ここからが第二段階:Instagram投稿を3本作り、朝・昼・夜に投稿した日
関連ガイド
- 美容室のAI活用は何から?現役オーナーが実務で使う領域と始めた順番
- 美容室の求人をAIで改善した実例:約2か月で直接問い合わせ5件・2名採用
- 美容室のマニュアルをAIで作る方法|接客トーク・カウンセリング・研修の実例
- Meta広告・Google広告をAIで分析する|美容室経営者の実例と失敗
- 美容室のブログをAIで作る方法:会話を記事にし、白髪染めの記事群を8本作った実例
- 小さな会社のAI活用ガイド(テーマ一覧)
よくある質問
美容室のInstagram投稿は、AIに丸ごと任せられますか?
私は丸ごとは任せていません。テーマを選ぶこと、AIが出した文章を自分の言葉に直すこと、最後に確認して投稿することは自分でやっています。AIに任せているのは、決めた手順に沿った構成・文章・画像の下書きです。
Skillとプロンプト(指示文)は何が違いますか?
プロンプトはその場で出す指示で、Skillはよくやる仕事の手順や判断基準をAIに渡しておく仕組みです。毎回「前と同じように」と説明しなくても、同じ流れで作業を進められます。
AIが作る投稿文が、毎回似てしまうのはなぜですか?
同じ依頼を繰り返すと、冒頭や言葉選びが似てくることがありました。私は、自分で直した投稿を参考例として蓄積し、AIに「これを参考にして」と渡すようにしています。
SNS投稿をAIで自動化(定期実行)できますか?
私はX・Threadsで、決めた時間にAIが投稿文を作る仕組みを試しましたが、ローカル環境の起動条件があり、放置して動かすには扱いづらかったため、スケジュール起動はやめました。今は「今日の投稿を作成して」と一言頼むと、投稿に使う記事の選定から投稿文まで作るSkillにしています。投稿前の確認は自分で行っています。
お客様のスタイル写真をAIで加工して投稿してもいいですか?
私は、お客様のAI加工と公開の同意が確認できない写真は、画像生成AIで加工して使わないと決めています。Before・Afterの写真も描き直させず、元の写真をそのまま枠に合成しています。
まずは無料のSkillで試す
Instagram投稿作成Skillは、Skill Creator・ブログ構成Skillとあわせて、どなたでも無料で使えるように公開しています。毎回ゼロから投稿を考えている方は、まずここから試してみてください。
自分の店の発信全体を整理したい方や、Skillを自社用に作り直したい方は、個別サポートで一緒に設計しています。
次にできること
- 実例を読む:実践事例のCASE 01(SNS投稿)、AI実践記録(Day1〜100)
- サービスを知る:何から始めるか・業務の整理からなら個別サポート、AI環境づくりとSNS・ブログの制作を1日で進めるなら1日集中・自社専用AI構築サポート
- 相談する:公式LINEから無料個別オンライン相談をお申し込みください。日程はLINEで個別に調整し、30〜45分ほどのオンライン相談で、合うプランと内容・料金をご案内します